2020年省エネ基準義務化見送りは顧客ファーストか?

2019/07/31(水) 家づくりのこと技術部

こんにちは。長期ブログサボり中の山本です。今後は再度発信できるようにしていきたいと思います(;^_^A
さてそんな久々投稿は、先日行ってきましたYKKのAPWフォーラムの情報報告です。

まず、来年2020年は建築業界、住宅の断熱を含む基準、「家」のエネルギー消費量の制限が新築住宅に関して義務化されるはずでした。が、なんと見送られることになりました・・・

理由は写真の通り3つ。そもそも、この基準は2013年10月に施行されていました。が、義務化までは7年間の猶予があり、その間に大小問わず住宅供給者(ハウスメーカー・工務店)は準備をして義務化後に支障が出ないようにしましょう。という事でした。にもかかわらず・・・

・現在の適合率 約60%

・基準化に伴うコストアップが87万円/戸

・多くのつくり手が省エネに対して未習熟

納得できる理由でしょうか?7年間猶予があったにも関わらず、未習熟って・・・どんだけサボってたんでしょうか??って話。コストアップも同じ。実際、省エネ性能に基準を設ける為、基準クリアーの為にコストアップはあります。が、7年間の間に出来る限りコストダウンの努力は出来たはずですし、コストアップは基本的には全ハウスメーカー・工務店同じなので、それを見送り理由にあげるのは違うのではないでしょうか。そして現在、新基準適合住宅は約6割。見送りは上記に上げたようなサボり組4割に合わすカタチと言わざるを得ません。

果たしてこの判断を、皆さんは「顧客ファースト」と思いますか?どう見ても「供給側の都合」で来年以降もそういった低性能住宅が新築にも関わらず世に出回る可能性があるという事です。と、久々ブログでグチりまくりですいませんm(__)m

これからマイホーム計画の方には、そういった現状を是非知っていただきたいと思います。

それと2021年(なぜかここにも1年のブランク)からは、本来2020年から義務化されるはずだった省エネ基準、エネルギー消費量等の説明が義務化されます。

説明義務化とは「お客様が建てる家の断熱性能はUA値〇〇です。年間一次エネルギー消費量は〇〇GJ(ギガジュール)です」といった様に伝えなければならない。という事です。

これは是非覚えておいて頂きたいですし、2021年にならずとも家を建てられる方は聞くべき数値です。

ちなみに弊社では既に2020年基準での家づくりを実践していますので安心ください。

というわけで、愚痴満載のブログでしたがこれから家づくりをされる方へポイントは2つ

・自分が建てる(住む)家の断熱性能(UA値)はいくつか?一エネ消費量(GJ/年)はいくつか?

・2013年基準に対してどれくらい下回って(性能としては上回る)いるのか?

この2点を必ず聞く(知る)ことをオススメします。

最後は告知でーす!現在太陽住宅では2棟のモデルハウスを公開中です。

まだご覧になっていない方は是非ごらん下さ~い。きっと家づくりのヒントが見つかります!