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乾太くんを使いたいけど、GX-ZEH補助金も気になる! シリーズ(全5回)

公開日:2025/10/21(火) 更新日:2025/10/20(月) 家づくりのこと営業部

【第1回】2027年から何が変わる?GX-ZEHと住宅補助金の新常識

〜オール電化住宅が主流になる理由〜

 

みなさん、「GX-ZEH(ジーエックス・ゼッチ)」という言葉を耳にしたことはありますか?

2027年度から始まる予定の住宅補助制度「GX住宅支援制度(仮称)」では、太陽光発電だけでなく蓄電池の設置が必須化される方向で検討が進んでいます。

つまり、これまでの「太陽光を搭載するかどうか」で選べた時代から、“ためて使うエネルギー”を前提とした家づくりの時代へとシフトしていくのです。

 

【GX-ZEH】とは?

GXとは「Green Transformation(グリーン・トランスフォーメーション)」の略で、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、住宅のエネルギー性能をさらに高めることを目的とした新基準です。

これまでの「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)」は、“使うエネルギーを減らす”ことが中心でした。

それに対しGX-ZEHは、“再エネを貯めて、自分の家で上手に使う”という考え方に進化しています。

 

現行(2025年度)の主な住宅補助金は次の通りです。

上記のGX志向型住宅補助金の要件などが、2027年度以降「GX住宅支援制度」へ移行すると、蓄電池の設置が必須となる見込みです。

つまり、「太陽光搭載だけでは最大補助金が受けられない」可能性が高まります。長期優良住宅やZEH水準住宅の補助金額は年々減少しています。

 

補助金が増えても、それ以上に初期費用が上がる!?

長期優良住宅やZEH水準住宅より補助金(補助金額は未定)が増えること自体は朗報ですが、蓄電池の導入費用(蓄電容量4kWh~12kWhで約80万円~220万円が目安)が新たに必要となるため、トータルの初期費用は上昇傾向になります。

 

GX-ZEHがオール電化を後押しする理由

蓄電池を必須とするGX-ZEH住宅は、エコキュートやIHなどの電化設備との相性が非常に良く、ガス併用住宅よりも効率的にエネルギーを循環させられます。このため、今後の新築住宅(注文住宅)では「太陽光+蓄電池+オール電化」がスタンダードになると予想されます。

一方で、ガス衣類乾燥機「乾太くん」のような人気設備を使いたい場合、補助金(最大補助金を活用)との両立をどう考えるかが新たな悩みどころです。

 

◆◆◆ まとめ ◆◆◆

GX-ZEHの登場で、補助金を重視するなら「太陽光+蓄電池込みの仕様」で検討。

どうしても採用したい設備があれば、費用対効果も考えないといけません。