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エネルギーのこと

Wソーラーシステムの実証結果

実際の光熱費を拝見させていただきました。

「提案住宅Wソーラーの家」2014年のエネルギー消費量

このデータは「提案住宅 Wソーラー」にお住まいのお施主様から頂いた貴重なデータです。2014年、1年分のガス料金と電気料金を元に「お金」の収支と「エネルギー」の収支を分析してみました。オール電化?やっぱりガス?ってお悩みの方は是非参考にして下さい。何よりもこれは実際に戸建て住宅で1年間生活されたリアルな結果です。これ以上の参考資料は他にはありません。

 


2013年完成 延床面積 102.69㎡ 4LDK 次世代省エネ断熱 木造ツーバイフォー工法
家族構成:ご主人様(30代)奥様(30代)お子様(幼児)奥様とお子様は日中もご在宅


 電気の検証

皆さんのお宅と比べていかがでしょうか?光熱費はなかなか基準を決めるのは非常に難しいものです。家族構成・生活スタイル・居住条件・地域の気象条件等々・・・とはいえ比較する為にあえて基準とするなら総務省統計局「家計調査」でしょうか。そちらのデータによると二人以上の世帯の電気代はひと月平均9,000円前後、電気使用量は2012年:平均450.2kWh/月 2013年:平均441.2kWh/月 2014年:平均428.2kWh/月 となっています。このデータと比較しますとWソーラーの家では電気代がひと月平均ですと7,126円、電気使用量は平均236.5kWh/月といずれも全国平均を下回っています。特に使用量は200kWh弱も少ないのは驚きです。これは太陽光発電システムを搭載しているので発電した電気を自家消費している事が一つの要因です。

 


 ガスの検証

 Wソーラーガス料金  

 

ガスは電気と違い使用用途が限定されています。こちらのお宅では調理機器はIHクッキングヒーターを採用していますので、ガスは給湯のみです。そして年間のガス料金はなんと!29,634円(税別)もちろん基本料金も含めてです。使用量で特筆なのは4月~11月、実に1年の2/3の期間でひと月のガス使用量が10㎥以下。もちろん小さいお子さんのいらっしゃるご家族は毎日入浴されています。シャワー使用も含めると1日200Lはお風呂で「お湯」を使います。もちろん洗面やキッチンなどでも「お湯」は使います。そういった「お湯」は全てほぼガス・電気でエネルギー(お金)を使ってつくっています。ローエネな暮らしでも記述した通り、「お湯」すなわち給湯エネルギーは家庭内の消費エネルギーの約3割を占めます。今回は太陽の熱エネルギーを利用して「お湯」をつくる『太陽熱利用給湯システム』を設置しています。その効果は絶大である事が立証されました。

 


 「お金」と「エネルギー」の収支検証

  

いよいよ「お金」と「エネルギー」の収支の検証です。まず光熱費・マネーですが、年間の電気料金が85,509円・ガス料金が29,634円で合計115,143円を電力会社とガス会社にお支払いしています。しかし、太陽光発電の余剰電力は電力会社へ「売電」売っています。売った電力量が電気の表の受給電力2,472kWhで電力会社から支払われた金額が103,824円となります。これは固定価格買取制度(FIT)といって10年間(10kW以下の場合)決まった価格で電力会社が余剰電力を買い取る制度です。すると2014年のWソーラーの家の年間光熱費は11,319円となります。現在でも大容量の太陽光発電システムを搭載(屋根に設置)する事を是とする住宅会社がありますが、FIT期間を過ぎてからの余剰電力の使い道をしっかり考えなければ無駄になってしまいますし、何より屋根に過大な加重をかけ続ける事になります。Wソーラーの家では将来に渡り出来る限り少ないエネルギー消費で暮らす事、エネルギーをムダにしない事を考えています。

次にエネルギーの収支ですが、電力・ガス、それぞれを同じエネルギー単位・J(ジュール)に換算した結果、消費電力一次エネルギー量は27.7GJ(ギガジュール)ガスは僅か3.5GJです。更に発電したエネルギー量が12.8GJある為、消費一次エネルギー量は18.4GJととても少ない消費量でした。

 


 まとめ 「生涯コストで考える」

 まず私達が水と同じように意識せず消費している「電気」は自然界には無い加工されたエネルギー(2次エネルギー)でとても便利な反面、石油・ガスなどの枯渇性エネルギー(一次エネルギー)を沢山(約3倍)使って出来る、とても貴重なエネルギーです。その中で特に熱エネルギーをつくる為に枯渇性エネルギーを消費する事を軽減する太陽熱エネルギーを利用する「太陽熱利用給湯システム」は非常にオススメの設備です。但し一般的なガス給湯機や電気でお湯を作るエコキュートに比べるとイニシャルコストがかかります。また電気そのものを生み出す太陽光発電は非常に魅力的ですが、新築時には100%プラスアルファの設備ですのでコストの面や屋根形状の制限など課題はあります。

しかしながら家づくりはイニシャルコストだけで考えず「生涯コスト(ライフロングコスト)で考える」事が非常に重要です。なぜなら電気も給湯も生きているうちは必ず必要なもので、その生涯コストは非常に高額になります。今回はWソーラーという試みを提案住宅で行い、実際にお住まい頂いたお施主様に貴重なデータをフィードバック頂きました。是非これから家づくりをお考えのお客様のヒントになれば幸いです。