健やかな住まいづくりのためのバウビオロギー
バウビオロギーの観点から見直す住まいのありかた
住宅を居住環境ととらえ、居住環境全体を健全なものに維持するための方策を、
建築生物学・生態学的な観点から追求する、ドイツを発祥とする考え方であり
人間が元気に暮らす為には、住環境や周辺環境が如何に重要なのかという指針。
既に耳慣れた「エコロジー」との違いは、バウビオロギーはあくまで人間を
中心に据えた総合的な概念であること。
住まいを皮膚の延長とした「第3の皮膚」ととらえ、人間本性と気候風土を
科学する中で、人間味あふれた新しい建築文化の創造を目的とする。
バウビオロギーの概念
1970年代の後半、建築のパラダイムをめぐって大きく揺れていたドイツにおいて
現代建築のエネルギーや資源、そして「建築物理学」と深く関わる諸性能を、
内外の環境や使う人間の心理や生理の視点から見直す動きが急速に芽生えていた。
生物学や生態学と建築との関係を、人間の心や身体性を通して考察する方法が
とられた。それをバウビオロギー(Baubiologie:建築生物学)と呼んだのである。
概念としてバウビオロギーを規定するならば、住環境と人間との全体的諸関係に
ついての学である、と表現できよう。
その大事な点は「全体的」という箇所にある。関連するあらゆる諸認識を包括、
統合していくことによってのみ、既存の諸問題は解決の道を見出すのである。
つまりバウビオロギーは、生物学的、文化的な方向を意識した専門領域であり、
その意味でせまく限定された高度な専門領域でなく、むしろさまざまな専門領域を包括し、
横断していくものである。
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